小児肺炎球菌ワクチン(プレベナー)について
プレベナー:小児肺炎球菌ワクチンについて
肺炎球菌は約100種類に分けられますが、小児用7価肺炎球菌ワクチン(プレベナー)には小児に重大な感染症を引き起こす7種類の肺炎球菌ワクチンが入っています。この7種類が肺炎球菌による重症感染症(髄膜炎・敗血症・潜在性菌血症・中耳炎など)の80%を引き起こすとされています。特に、肺炎球菌による細菌性髄膜炎は怖い病気で、早期診断が難しいのです。また抗菌剤の効かない耐性菌も多くなっており、日本では年間200人くらい発生している推定され、Hibによる髄膜炎に比べて、死亡率や後遺症率はより高いことが知られています。かかった児の10%前後が死亡し、30〜40%が後遺症に苦しめられています。今まで日本では、乳幼児向けの肺炎球菌ワクチンとして承認されている薬剤はありませんでしたが、2010年2月24日から発売が開始されました。
プレベナーは世界約100カ国で使用されており、43カ国で国の定期接種されています。
当院では子ども用肺炎球菌ワクチンを平成22年3月1日より接種を始めます。接種希望の方は予約を承りますので、受付で予約して下さい。
●接種対象および接種スケジュール●
対象年齢は生後2ヶ月~9歳以下です。接種回数4回~1回で、接種開始年齢によって、接種スケジュールは変わります。「任意接種」でありますが、平成23年2月15日より千葉市在住の方に対する接種費用の全額助成が始まります。対象年齢は生後2ヶ月~5歳未満です。詳しくはこちら
プレベナーは三種混合ワクチンやヒブワクチンと同時接種が可能です。
1)標準的スケジュール 2ヶ月~7ヶ月未満:4回接種
〈初回免疫〉初回免疫として4週間隔で3回接種します。
三種混合ワクチンやヒブワクチンと同時接種が可能です。
〈追加免疫〉3回目接種から60日以上あけて、通常は1歳の誕生日に1回接種します。
2)7ヶ月~12ヶ月未満:3回接種
〈初回免疫〉初回免疫として原則4週間隔で2回接種します。
〈追加免疫〉2回目接種から60日以上あけて、1回接種します。
3)1歳〜2歳未満:2回接種
〈初回免疫〉初回免疫として1回接種します。
〈追加免疫〉1回目接種から60日以上あけて、1回接種します。